「ピロリ菌」最近よく耳にしませんか?
正式な名前はヘリコバクター・ピロリ菌といいます。
胃の粘膜に生息する菌で、これまでも胃炎や胃潰瘍、胃癌などに関わりがあると言われていました。長い研究と調査の結果、今ではWHO(世界保健機関)から確実な発がん因子に認定されています。
ピロリ菌はどうやって調べるの?
胃内視鏡検査を受けた時に保険適用で、ピロリ菌がいるのかいないのかを調べることが出来ます。調べる方法はいくつかありますが、当院では血液中の抗体測定や便中の抗原測定で検査を行っています。
ピロリ菌がいたらどうするの?
ピロリ菌が陽性の場合は除菌療法をします。除菌は2種類の抗生物質と制酸剤を1週間きちんと続けて服用します。その後1か月半の間をおき除菌判定の検査をし、除菌されたかどうか確認します。除菌判定は呼気試験といって、当院では呼気バックに採って調べます。
ピロリ菌を除菌すると胃癌の発生率は3分の1に減るといわれています。でも残念ながら胃癌のリスクが全くなくなるわけではありません。ピロリ菌の除菌後は、胃炎が改善されるため、バリウムの検査では悪性を見つけることが難しく内視鏡検査が必要です。胃癌は早期に発見すれば治る病気です。私たちは通院されている方に定期検査を受けていただけるように声をおかけしています。どうぞ職員にご相談ください。